Meadowでスペルチェッカー(ispell)を使用する方法

2010年2月14日

Texなどで英文文章を執筆する際、スペルチェックは避けて通れません。 現行のemacsならばスペルチェックのためのソフトislellが標準装備されているのですが、 Meadowにはそれがありません。従って、インストール&設定を行う必要があります。


まずはispellのHPより ispell-3.2.06 for Win32 (Windows 95/98/NT/2000/XP)(執筆時点)をダウンロードしてきましょう。 それを展開すると中にREADME.w32があります。基本的にはこのファイルの説明通り 行えば設定は完了しますが、以下にその概略について説明したいと思います。

(1)実行ファイルのインストール
   - まず、展開したディレクトリ中に存在しているbinディレクトリを開きます。
   - その中に存在している全てのファイルを、パスの通っているディレクトリに
    コピーします。
    ここで、「パスの通っている」とは、windowsの環境変数「PATH」に
    登録されているパスを指します。
   - 次に、辞書ファイル(english.hash, american.hash, UK-xlg.hash, US-xlg.hash)を、
    「C:\usr\local\lib」(←デフォルトパス)にコピーしましょう。
    自分で辞書の格納パスを定義したい場合は、環境変数「ISPELLDICTDIR」を
    新規に作成し、定義してもらえば、変更可能です。

(2).emacsの設定
   - 次に、ispellはスペルチェック中に、英語文字以外が出現すると処理が
    停止してしまします。そこで、日本語文字等が英文中に混在していても
    スペルチェックできるように.emacsに以下のような処理を追加する必要が
    あります。

(eval-after-load "ispell"
'(setq ispell-skip-region-alist (cons '("[^\000-\377]")
ispell-skip-region-alist)))


これで、基本的なインストール作業はおしまいです。
あとは、Meadowを立ち上げて、「M-x ispell-buffer」を実行しましょう。
ナイスなスペルチェックが始まります。